北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
函館市内中心部を巡るドライブ。 まずは函館朝市で新鮮な海産物を堪能したのち市内各地へ向けてスタート。 赤レンガ倉庫群が並ぶベイエリア、教会と港町を望む元町地区、歴史を探究できる五稜郭跡、自然溢れる立待岬を巡り、函館観光の定番を楽しむ。 文/金森由利香
JR函館駅から徒歩圏内でレンタカーを借りられる店舗は数店舗あり。 コンパクトな定員4人前後のレンタカーから、8人定員のグループ旅行向きレンタカーまで幅広く用意されている。 函館空港にも多数レンタカーの店舗がある。 出発は駅で帰りは空港、逆に出発は空港で帰りが駅、という利用のしかたができる店舗もある。
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函館名物といえば朝市。 店頭のいけすでイカ釣りができ、釣ったイカを店内でさばいて刺身にして出す。 イキがいいイカ刺しを堪能できる。店内には海鮮丼や定食類もあり新鮮な海の幸を味わえる。 タラバガニ、毛ガニ、ホッケ、鮭などその時の旬の海産物や夕張メロンや菓子類なども販売しており、土産探しも楽しめる。
一番人気はウニ、イクラ、ホタテ、カニ身がたっぷり乗った『栄屋丼』(2500円)。 ウニ、イクラ、ホタテ、カニ、イカ、サーモン、エビ、タコの中から好きな3つを選ぶ。 3種お好み丼(2300円)も人気。どれもミニサイズがあるので女性にはうれしい。
さっき自分で釣ったイカが目の前に登場。 店の人に食べ方を教わると、イカゴロ(内臓)をすりばちですりつぶして醤油を軽くたらし、ここへ身をつけて食べるのだとか。 濃厚で甘いイカゴロの風味ととろけるイカの食感を味わえる。
函館観光の定番スポット。 金森倉庫など明治末期に建造された「赤レンガ倉庫群」にレストラン街やショッピングゾーンなどがある。 レトロな雰囲気と港の香りが漂い、四季を通じて函館の歴史を感じることができる。 近くには日本最古のコンクリート電柱や北海道第一歩の地碑、箱館高田屋嘉兵衛資料館など歴史にまつわるスポットもある。 地区内を車で通り抜けもできるが近隣駐車場に車を停め、歩いて巡ってみたい。
「赤レンガ倉庫群」の多くがショッピングモールやビアホールなどとして活用されている。 函館みやげはもちろんオシャレな雑貨やグッズを扱うショップが多数入っており、どこにしようか迷うほど。 レトロな港町の雰囲気とともに土産探しを楽しみたい。
金森倉庫のほか、旧函館郵便局を利用した明治館、旧日本郵船倉庫を利用したBAYはこだてなどがあり、歩いているだけで絵になる光景が続く。 函館港内を約20分で1周できるクルーズ船で洋上から眺める赤レンガ倉庫群の姿も美しい。
函館山の麓に広がる元町地区。 協会や海外の旧領事館など歴史的建造物が集まり、異国情緒漂うエリアだ。 八幡坂をはじめ港を見下ろす坂道が多数あり、テレビCMや映画などのロケも多数行われるほど素晴らしい景観が楽しめる。 車でも通れるが(時間帯により一部車両通行止め区間あり)、駐車場に車を停め歩いてみると雰囲気と風情をより楽しめる。
明治初期に建てられた函館聖ヨハネ教会。 すぐ近くに函館ハリストス正教会、カトリック元町教会、東本願寺函館別院をはじめ、さまざまな宗派の教会、聖堂、寺院、神社などが歩いて数分以内の狭い範囲に立ち並ぶ。 和と西洋の文化をともに楽しめる。
元町公園の上段に建つ旧函館区公会堂。 明治時代の西洋風木造建築で国の重要文化財に指定されている。 館内には華やかな家具や調度品が多く残り気品漂う洋館の雰囲気を存分に楽しめる。 バルコニーから一望できる函館港や市街地の眺めも素晴らしい。
1864年に北方防衛のために築かれた日本初の洋式城郭で星形の城跡として有名。 幕府軍と官軍の最後の戦いである箱館戦争の舞台にもなった。 現在は堀の内側が公園となり、復元された箱館奉行所など歴史遺構を巡りながら散策できる。 特に春から初夏にかけては桜やツツジ、藤など数多くの花が咲き誇る。 星形を眺めるには公園入口にある五稜郭タワーに登る必要がある。
幕末の蝦夷地統治を司った箱館奉行所。 江戸幕府が函館山の麓から五稜郭内に移転・建築したが、開拓使により解体された。 2010年に発掘調査などを経て当時と同じ場所に江戸時代の様式を再現して復元され、当時の姿が蘇った。 建物内を見学することもできる。
五稜郭公園内に残る数少ない幕末当時の建造物である、白壁の土蔵。 箱館奉行所のすぐ近くにあり、五稜郭公園の中心部にある。 周囲は松の木が茂り、春先には桜やツツジが咲き誇る和の空間だ。 背後にある五稜郭タワー近隣の駐車場からは公園内を歩いて10分程度。
絶景ポイント 漁火通りと大森浜
約5キロ程度の大森浜海岸に沿う国道は漁火通りと呼ばれ、目の前に津軽海峡が広がり晴れた日には下北半島を望むことができ、夜はイカ釣り漁船の美しい漁火が眺められる。 途中には石川啄木の銅像が建つ啄木小公園があり、ベンチや東屋でゆっくり眺めを楽しめる。
函館山の南東、津軽海峡に突き出た岬。 断崖上にあるため眺めがよく、天気がよい日は海峡をはさんで下北半島を望むビューポイントだ。 かつて江戸時代には異国船を監視する北方警備の台場が設置され、明治時代には函館要塞の背後を防御する要塞が築かれた。 付近には与謝野鉄幹・晶子の歌碑があり、岬へ向かう途中に石川啄木一族の墓もある。
無料駐車場の目の前には津軽海峡が広がり、左手には函館市街や大森浜や湯の川温泉街、右手沖には青森県の下北半島を望むことができる。 岬へ通じる道路は途中から一車線の一方通行となり、帰りは山麓に沿った道となり行きと違う場所に出る。
さっきまで市街地にいたことを忘れさせてくれるような大自然が広がる。 都市観光の中での息抜きにちょうどよい場所だ。 断崖絶壁で周りを海で囲まれているため、特に青空が広がるような快晴の日には心地よい海風を浴びながら大海原の景観を楽しめる。
出発した函館駅へ到着。 駅内でお土産を探すのもおすすめ。
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新千歳空港から札幌を経由して、石狩川河口付近沿いを走る道道225線へ。 途中、札幌で北海道銘菓「白い恋人」のテーマパークに立ち寄って気分を高め、体験型民宿「ザ・吉岡」で本場のちゃんちゃん焼きを教わる。 「サーモンファクトリー」で石狩ならではの天然鮭に出会い、老舗「金大亭」で石狩鍋を堪能。 石狩川と日本海が交わる地点に形成された「はなますの丘公園」で潮風に当たる。
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