北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
津軽海峡を横目に走り火山の町、恵山へ。 迫力ある火口原を散策したあと珍しいホッケの刺身に舌鼓。 恵山を後にし、満潮になると海に沈む海浜温泉にチャレンジ。 最後は地中から空高く吹き上がる間歇泉を眺めながら足湯で疲れを癒やす。 文/川島信広
JR函館駅から徒歩圏内でレンタカーを借りられる店舗は数店舗あり。 コンパクトな定員4人前後のレンタカーから、8人定員のグループ旅行向きレンタカーまで幅広く用意されている。 函館空港にも多数レンタカーの店舗がある。 出発は駅で帰りは空港、逆に出発は空港で帰りが駅、という利用のしかたができる店舗もある。
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国道沿いにローマの水道橋を思わせるような美しいアーチ橋が見え隠れする。 旧国鉄戸井線の線路跡で、一度も使われることがなく廃線となった幻の鉄道と言われている。 観光施設として整備はされておらず駐車場もないため、脇道など停車をして眺めることになるが、一見の価値はある。 くれぐれも他の車の通行や地元の方の邪魔にならないように。
日中戦争時に函館の五稜郭から戸井町まで計画された約29キロの軍用鉄道で資材不足のため完成までわずか2.8キロを残して工事が中断されそのまま廃線となった。 鉄筋ではなく木筋コンクリートで作られているという。 風化して危険な場所もあるため近寄りすぎないよう要注意。
線路跡は下北半島大間岬との最短距離にあたる汐首岬の近隣各所に点在している。 対岸の大間岬まではわずか17キロ少々、快適なシーサイドドライブコースだ。 函館から恵山に向かう際は、右手に津軽海峡と大間岬を眺めながら走ると、左手にアーチ橋などが数か所現れる。
絶景ポイント 日の浜海岸
恵山の街中へ入る手前、黒い砂浜が広がる延長約5キロの海岸。 緩やかにカーブを描く海岸線と雄大にそびえる荒々しい恵山の眺めがハワイのワイキキビーチの地形と似ていることから北海道のハワイ・ダイヤモンドヘッドとも呼ばれている。 後ほど立ち寄る道の駅は目前だ。
今なお噴煙が上がる活火山で、車で火山口付近まで登ることができる。 駐車場から坂道を数分歩くだけで荒々しい火口原を目の前で見ることができる。 山頂までは登山道を約1時間の道のり。 天候がよいと函館山や津軽海峡の向こうの下北半島や津軽半島、日高山脈や羊蹄山など360度広がる眺望は素晴らしい。 5月から6月にかけて山裾に咲き乱れるツツジも見事だ。
標高618メートルとそれほど高くはないが、本州で2000メートル級の高山にしか生育しない高山植物が60種以上見ることができる。 また、約60万本のエゾヤマツツジなどのツツジ類が自生し、5月下旬から6月上旬前後には咲き乱れ山一面を鮮やかに赤く染める。
火口原からはもうもうと白煙を上げており硫黄の匂いも漂う。 山の上の駐車場から歩いて数分、坂道は歩きやすく周囲にはベンチもあり訪れやすい場所だ。 さらに先は登山道となり、砂礫や火山礫があり足元要注意ではあるもののきつくはなく、約1時間で山頂だ。
津軽海峡と活火山恵山を一望する海浜公園にある道の駅。 多目的広場、キャンプ場を提供。 なとわ・えさん交流センターには売店を開設こんぶ製品を中心に地場産品等を販売している。
恵山岬の海岸にある無料の混浴温泉露天風呂。 潮の干満により入浴可能な時間が日ごとに変わるというユニークな温泉だ。 満潮時は水没してしまうため干潮の前後にしか入ることができないので、事前に干潮時間を確認してからドライブ計画を立てるほうがよい。 湯船から多少距離はあるが男女別脱衣所もある。 太平洋を目の前に眺めながら野趣たっぷりの湯が楽しめる。
源泉は湯船の下、足元から湧出。 海水と交じり合って適温となるため、干潮でも高温になってしまう場合もあり干潮の前後2時間程が貴重な入浴タイム。 さらに干潮でも高波などの場合は入れない。 夏には海水浴のついでに水着で温泉を楽しむ人も多いという。
ゴツゴツした岩場の中にあり、満潮時はご覧のように波の下に隠れてしまい完全に水没してしまう。 入浴可能時間は函館市椴法華支所のホームページに時間が出ており訪れる際に参考になる。 干満時間と旅行の予定と見比べて計画を立てるといい。
地中から周期的に吹き出す温泉で、10分~15分ごとに空高く吹き上がる湯の高さはビルの6階近くに相当するという。 国道に面しており公園に入場すれば見ることができる。 足湯をしながらのんびり眺めるのがおすすめだ。 眺望の館からは一段高い場所から見学もでき、外に目を向けると内浦湾が広がる。 天気がよければ対岸の室蘭市の地球岬などを望める。
足湯に浸かりながら、時折噴き上がる間歇泉を目の前で眺められる。 足湯の湯は神経痛や冷え性に効能がある本物の温泉。 足ふきのタオルもあるので手ぶらで利用できる。
公園内は散策路もあり軽く散歩しながら次に噴き上がるタイミングを待つこともできる。 眺望の館では2階から間歇泉を見下ろすことができ、1階の「洞窟の道」では噴出孔を間近で見ることができるほかパネルやビデオで間歇泉のことを学べる。
出発した函館駅へ到着。 駅内でお土産を探すのもおすすめ。
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道東自動車道を北上して富良野国道/国道237号線へ。 CMやポスターなど撮影場所が点在する地区へ。 まずは自動車のCMで有名になった「ケンとメリーの木」を見る。 大雪原の風景が広がる「パッチワークの路」を巡った後は、「マイルドセブンの丘」へ。 そして、冬だけのライトアップを見に「白ひげの滝」「青い池」へ。
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